「実は、発達障害の傾向がありまして・・・」
・・・2時間後・・・
「ふーたさん、明日から会社に来なくていいです」
・・・え？
こんにちは、ふーたです。
一応言っとくと、
上記のやりとりは実話です。
いつもこれを人に話すと
「2時間でクビになるとかありえるんですか！？」
なんてコメントもらうけど、
ガチで本当。
ちなみにこの2ヶ月前に
人生で初めてのクビを経験し、
逆にこのやりとりの1年後には
三度目のクビを経験しました。
これまでの転職回数は、計5回。
そのうち、クビは3回。
原因は生まれつき持った発達障害。
自閉症スペクトラム
（俗に言うASDもしくはアスペルガー）
とADHD（多動性障害）というやつ。
生まれつき脳の機能に
欠陥を抱えてんだけど、
そのおかげでとにかく
生きづらさがハンパない。
今でこそクビの話を
人に話すと笑い話だけど、
さすがに当時はちょっとだけ心が折れた。
当時から発達障害であることは
自覚してたけど、
それでもなんとか「仕事がんばろう！」
そう思っても、結果はこの通り。
資料を手渡しされたときは
「なんでそんな無愛想なの？」
と言われ
一人で静かに休憩していたら
「協調性なさすぎ」
と言われ
少しばかりミスが多いと
「もっと落ち着けないの？」
と言われ
会社がいつも
「能動的に動こう！」
なんて言ってる割に、
自分から意見したら
「生意気だ、立場をわきまえろ」
と言われる。
一体どうすりゃいいんだ。
会社は、社会は、
どうやら「普通」であることを
求めているらしい。
でもどうやら自分には
その「普通」が適合していないようだ。
「ひょっとして生まれる星、間違えたかな？」
ある時ふとそう思った。
当時働いていたのは残業100時間の
ブラック職場でもない。
上司が残虐なパワハラ職場でもない。
ただただ「普通」の職場
むしろちょっとホワイトなところもあった。
それでも結果は、クビ。
どうやら人間の「普通」とは
凄まじくレベルが高いらしい。
- 集団の空気を読むスキル
- 我慢するスキル
- 嫌なことでも全てがんばるスキル
- 愛想笑いのスキル
- 言葉の裏の意図を読み解くスキル
- 共感力
- 協調性
- マルチタスク能力
- 作業の正確性
- 思考停止
- 落ち着き
これら全て、
「普通」の会社員として
生きてく上で求められるスキル。
あ、無理だこれ
普通の会社員って
これ全部高得点が求められるのか。
ダメだ絶対無理だ、
ハードル高すぎる。
「空気読めないよなお前」って
今まで何千回も言われてきたし
生産性の無い会話に
共感もできない
面白くもない話で
どうやって愛想笑いすればいいのか
全然わからない
嫌いな人が目の前にいると
すぐに表情に出る
作業が重なると
すぐアワアワとテンパるので
落ち着くこともできない
あと嫌いなことに対する
集中力もない
会社員の頃は
周りがほとんど4時間ぶっつづけで
パソコンの前に座り続けられる
超人だったので改めてみんな天才かよって思う。
なにも自分は
会社員を馬鹿にしたいわけじゃないし、
否定するわけでもない
ただただ、明らかに自分には向いてないだけ。
「お前の努力が足りないからだろ」
毎度毎度そう言われる
けどむしろ、
神経すり減るくらいには
5倍10倍頑張ってた。
それでも、
周りが求める並レベルにも達しない。
苦手なことなんて誰にでもあるのはわかってる。
けど自分たちは
その苦手克服の難易度が
異常なほど高い。
普通の人がハードル一個越えればいい
そんなレベルの苦手を
僕らは10個20個50個も超えなきゃいけない。
「自分はこの人たちになるのは無理だ」
今、はっきりと思うこと。
当初自分が抱いていた
頑張ろうという意思とは裏腹に
どんどんストレスが溜まる。
おかしいな、
面接までは突破できる。
（それも以前まではコミュ障すぎてできなかったけど）
ただ、いざ働き始めるといつもボロボロだ。
「発達障害者には会社員無理じゃね？」
そんな理由で、
今は起業している。
すんごい後ろ向きな理由。
「よし、起業しよう！」
今こんな感じ
会社に属せないという理由で
起業した今だからこそ
不要な我慢を強いられ、
一人で仕事をしている
今だからこそ
発達障害者は会社員やめてネット起業するべき
「起業」というと
ハイリスクだの
高い才能がないと無理だの
いろんな声が聞こえてくる。
けど、起業してから
出会った人たちをみていると
- 昔は仕事全然できないポンコツだった
- 学生時代まともに友達もいなかった
- 嫌なことはがんばらない
- 元陰キャ
そんな人たちが
平気で「暇だ〜」って言いながら
100万200万稼いでる。
やってることは
PCさえあれば誰でもできる
再現性の高いロールモデル
リスクもなければ
コストもほとんどかからない
もちろん、
継続した勉強と
それに比例した作業量
一時的にはちゃんと頑張る必要がある
それでも、
無力なまま自分を傷つけて
仕事で周りにも迷惑をかけて、
このまま30年40年生き続けること
今から1年2年を投下して
生きづらさから解放される未来を作ること
いったいどちらがいいだろうか。
「こんなに我慢したままあと何十年生きるんだ？」
発達障害だって、
職場や人間関係に恵まれれば
理解のある職場もある。
だけどそれを繰り返すまでに
何度も何度も転職を迫られる。
周りの人間が理解のある
職場に当たれば確かに幸せだ
けどそれは万が一の奇跡と言ってもいい。
そうでなければ永遠に不幸スパイラルを繰り返す。
いつまでも自分の快適空間を引き当てるための
不毛なガチャを続けるハメになる。
探すくらいなら自分で作った方が早い
障害者の中には、
周りに合わせるために
わざわざ薬まで飲む人もいる。
（僕は飲んだことないですが）
障害ゆえの特性から来る衝動を
薬の力で抑え込む。
そこまでしても
出せる能力は並〜並以下程度。
ちなみに価格も、一回だけで
タバコ一箱分くらいするらしい。
自分を殺すためだけに
お金を使い続けるって
不幸なお金の使い方だと感じてしまう。
「僕も薬飲んでたら
クビになってなかったのかな？」
そう思うこともたまにある。
けど薬なんか飲み続けるくらいなら
クビで良かったとすら思う。
そんなことをあと何十年も続ければ
間違いなく違う病気になりかねない。
会社にしがみついたままだと
おそらく別のストレスで倒れてたかも。
というか、
これまでもクビになる直前は
大体鬱になりかけてた。
そんな状況を何度も繰り返したせいで
「あ、そろそろ鬱になりそうだやばいな」
これを敏感に感じ取る
鬱メーターが体内に備えられるという
恐ろしく不毛なスキルまで身についた。
そんな状態で未来を生きるなんて
絶対無理だと断言できる。
昔なら「起業」という選択は
リスクがハンパなく高かったり、
友達も信用も失う
ネットワークビジネスくらいしか
選択肢はなかった。
けど今だと、
ネットの恩恵で
24時間どこでも仕事ができる。
いろんな人に話を聞いても、
「ネットで今すぐ起業ができる」
そのチャンスに気づいてる人って
驚くほど超少ない。
発達障害者は全員ネット起業をすべき
今までの自分の経験や、
自分以外でも同じ境遇に苦しむ人を見て
本気でそう思う。
